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一美容形成外科医がまぶた(眼瞼下垂症、まぶたのたるみ、二重など)についての役立つ情報を書いております

びもうかせっかいほう(まゆしたせっかいほう)

眉毛下切開法(眉下切開法、眉下リフト)によるまぶたのたるみ解消法

眉毛下切開法(びもうかせっかいほう)

まぶたのたるみを自然に取る方法として最もよく行われる治療法の一つに眉毛下切開法(びもうかせっかいほう)があります。

眉毛下切開法は文字通り眉毛の下の皮膚を切除することによってまぶたのたるみを解消します。

眉下切開法(まゆしたせっかいほう)や眉下リフト、上眼瞼リフトと言うこともあります。

 

眉毛下切開法の症例紹介

以下の症例は眉毛下切開法によるまぶたのたるみ取りを行った症例紹介です。
副作用・リスク:痛み、内出血、腫れ、左右差、傷跡、傷の赤みなど
通常費用:眉毛下切開法35.2万円(税込み) ROOF切除14.3万円(税込み)
モニター費用:眉毛下切開法27.5万円(税込み) ROOF切除9.9万円(税込み)

CASE 01

施術前

瞳にかぶさりかかっているまぶたのたるみがあります。
これはまぶたの皮膚の余りによるたるみですので取り除いてあげるとたるみが解消されます。

眉毛下切開法 術後1年1ヶ月

まぶたのたるみを眉毛の下のラインに沿って切除しています。
たるみが解消されたことによって目が大きく見えます。
実際に視界が広がり、まぶたを開けるのが楽になる方もいます。

CASE 02

施術前

まぶたのたるみが大きいわけではありませんが、目を大きく見せる手段として眉下切開法を行うこともあります。

眉毛下切開法+目尻切開 術後5ヶ月

眉下切開法で縦に目を大きく見せると同時に、目尻切開によって目の横方向の面積をより大きくしています。
目頭切開を行うこともありますが、目の印象を大きく変えないために、目尻切開を行っております。

CASE 03

施術前

眉毛下切開法 術後1年

同時に下まぶたのたるみも取っています。

CASE 04

施術前

眉下切開+ROOF切除 術後1年

2年前に下まぶたのたるみ治療も行っています。

CASE 05

施術前

眉毛下切開法 術後5か月

CASE 06

施術前

生まれつきひとえ瞼の方は瞼のたるみをとるときに二重のラインでとってしまうとふたえ瞼になります。

そこで眉の下でたるみをとって瞼をリフトします。

眉毛下切開法 術後3か月

術後はひとえのまま瞼のたるみが解消されています。

個性を大きく変えずにたるみをとる手段として有効です。

CASE 07

施術前

眼瞼下垂症手術+眉下切開法
術後3か月

眼瞼下垂症手術および目の下のクマ治療もしています。

CASE 08

施術前

眉毛下切開法 術後3か月

以前の二重切開法後のたるみによるまぶたの乱れを解消する目的で眉毛下切開法を行いました。

CASE 09

施術前

眉毛下切開法 術後7か月

眉毛を越えない範囲で上まぶたのたるみ切除を希望されました。

CASE 10

施術前

眉毛下切開法 術後3か月

術後の眉毛アートメイクの入れ直しを前提に一部を切除しています。

CASE 11

施術前

眉毛下切開法 術後4か月

CASE 11

施術前

眉毛下切開法 術後1年

術後1年の傷跡

1年くらいすると赤みは大体落ち着いていますが、傷跡はゼロにはなりません。

このようにまぶたのたるみを自然に解消したい場合には眉毛下切開法は有効な手段となります。
以下、細かい点の説明となっていきます。

眉毛下切開法を行う理由

まぶたのたるみを取る方法は主に3つあるとお伝えしました。

その中でも何故あえて眉毛の下を切開して皮膚を取るのかということについてお伝えしたいと思います。

特に、二重切開法によるたるみ取りを行えば良さそうなものですが二重のラインのところではなく眉毛の下の皮膚を取るにはそれなりの理由があります。

理由その1:厚みのある皮膚を無くした方が自然に見える

眉毛下切開を選択する一番大きな理由は、まぶたの眉毛側に近い厚みのある皮膚を減らしてまぶたの下側の薄い皮膚を残した形でたるみを解消できるということです。

まぶたのひふは上側(頭側)にいけばいくほど厚みのある皮膚になっています。

まぶたのどの位置のたるみを無くすと自然なまぶたに見えるかというと厚い皮膚を無くして薄い皮膚を残した方が断然自然に見えます。

以前のたるみがなかった状態のまぶたに近づけたい場合には眉毛側の厚い皮膚を無くした方が近づきやすいのです。

つまり、個性の部分の印象を変えずに若返り効果を得る治療方法と言えます。

理由その2:一重の人でも二重にせずにたるみを取れる

施術前

眉毛下切開法 術後3か月

まぶたのたるみを解消したいのだけれど大きく顔が変わってしまうのは嫌だと言う方は多くいらっしゃいます。

その中でも特にもともと一重瞼(ひとえまぶた)の方は、たるみを取りたいのだけれども二重にはなりたくないということもあります。

その場合には眉毛下切開法はとてもよい適応になります。

二重切開によるたるみ取りや埋没法によるたるみのたくし上げを行った場合には、必ず二重が作られることになりますので適応になりません。

眉毛下切開法による目周りの変化について

眉毛下切開法を行ったときにまぶたのたるみが解消されるのみではなく、目周りの変化が出てくることがあります。

多くの方は眉毛が下りてきます→目と眉毛が近くなります

まぶたのたるみが強くなってくると無意識のうちに頑張って眉毛をあげて目の開きを維持しようとします。

そのため、額にシワがよってしまうことが多々あります。

まぶたのたるみが解消されると眉毛を頑張ってあげる必要がなくなるため、眉毛が下りてくることがほとんどです。

その結果、目と眉毛の距離が近づきます。

本来の目と眉毛の距離に近づきますので、間延びした印象がなくなり若返り効果として見えることが多いです。

おでこのシワが緩和されます

頑張って眉毛をあげる必要がなくなると、額のシワも減ることが多いです。

額にほとんどシワがなくなる方もいれば、シワの数や深さが軽減する程度の方もいらっしゃいます。

目を開けるのが楽になることがあります

まぶたのたるみが強くでると無意識のうちに眉毛を上げますが、無意識に眉毛をあげる動作が必要なくなると目を開けることが楽になったとおっしゃられることがよくあります。

実際に瞳に皮膚が被っていた方は視界が広がったという直接的な実感がでます。

眉毛の形の変化について

上まぶたのたるみがスッキリなくなると無意識のうちに頑張って挙げていた眉毛が下りてきます。

そのときに、最もたるみが強い眉毛の外側がとくに下におりてきます。

そうすると眉毛はやや「ハの字」になります。

後述しますがその眉毛の変化を予測した手術デザインを行う必要があります。

鼻根部(鼻の付け根)と目尻にシワが増えることがあります

眉毛が下りてきて額のシワまで解消されるととてもよい治療方法と言えますが、皮肉なことに鼻根部(鼻筋分部)に横ジワが出てくることがあります。

これは今まで眉毛をあげることで鼻根部のシワも隠されていたのですが、その作用が無くなってしまうと本来あった横ジワが明らかになってしまうというものです。

同じ理由で鼻根部ほどではないですが目尻にもシワが弱冠増えることがあります。

実際あることですが、術後に気にされる方はほとんどいません。

実はこのシワも合わせて解消したい場合にはそのような手術もあります。

眉毛下切開法が向かない例

自然にまぶたのたるみを取る方法として眉毛下切開法は非常によい方法ですが、手術に向いていない症状があります。

眉毛下切開法が向かない症状

  • 目と眉毛の距離が近い方は、更に近くなってしまいますのでバランスが悪くなってしまいます。
  • 高齢の方に多いですが、ものすごくまぶたのたるみが強く、眉毛の動きが大きい方は眉毛の下がり具合が大きいため目と眉毛の距離が近すぎたり鼻根部のシワが強くなりすぎたりすることがあります。それを避けるために同時に眉毛固定という眉毛をさげないようにする処置を併用することもあります。
  • くぼみ目を気にされている方はまぶたの厚い皮膚がなくなることでさらにくぼみ目が強調されることがあります。ですので慎重に検討する必要があります。

眉毛下切開法のメリット・デメリットまとめ

メリット

  • 厚みのある皮膚を切除することで本来のまぶたが出てくることが期待できる
  • 二重の幅を広げることができる
  • 一重の方でも一重のままたるみをとることができる
  • 眉毛が下りてくるとおでこのシワも軽減する
  • 眉のアートメイクをしている場合には抜糸後からほとんど傷がわからない
  • 目の開きが楽になる

デメリット

  • 目と眉毛が近い方は更に近くなってしまう
  • くぼみ目を治したいと思っている方はいい方向にいかない
  • 鼻根部や目尻のシワが増えることがある
  • 傷跡付近の皮膚の感覚が数か月くらい鈍くなることがある
  • 傷跡が初めの3ヶ月くらいは赤い
  • 抜糸が必要

眉毛下切開法の傷痕(きずあと)について

眉毛下切開法の傷痕(きずあと)

キズは目立つ?目立たない?

たるみはしっかり取りたいけど傷跡が気になるなぁということはよくあります。

いつから目立たなくなるの?若い方が目立たない?などの疑問にお答えします。

眉毛下切開法の細かなこと

ドッグイヤーについて

術前

たるみを取る前の状態です。

皮膚の切除範囲

たるみ部分を眉毛の下で「葉っぱ型」に切除します。

術後1年

傷の外側にわずかにつじつま合わせの盛り上がりが微妙にあります。

眉毛下切開法の切除する皮膚の形は大雑把にいうと「葉っぱ」の形をしています。

手術でほくろなどを切除する場合にも葉っぱ型に切り取ることが多いです。

その理由は直線で縫いよせることができるからです。

ところがもともと直線であった傷が葉っぱ型に開いたのではなく、実際に葉っぱ型に皮膚を切り取っているため、多少のゆがみが周辺の皮膚に出てしまいます。

特に出やすいのが縫った傷の端っこの部分です。

この両端のゆがみの形は膨らみとなることが多く「ドッグイヤー」と言われます。

この膨らみをいかに目立たなくさせる縫い方をするか、いかにつじつま合わせをするかということを手術中に考える必要があります。

できるだけ出にくくすることは可能ですがまぶたの形が最優先となりますので、どうしても多少の盛り上がりがでることがあります。

ただし、この盛り上がりも数か月の経過ではかなり平らになってきます。

傷跡から眉毛が生えてくる? 毛包斜切断法の話

眉毛下切開法の傷跡をできるだけ目立たないようにする工夫として、「毛包斜切断法」と言われる皮膚切開・縫合法があります。

これは、縫い合わせた傷跡のところにも眉毛が生えてくれば傷跡がかなりカモフラージュできるよね、という発想です。

具体的には毛根に対して斜めに切れ込むように皮膚を切開すると残った毛根から生えてくるというものです。

実際、そのように工夫をして行うとちらほら傷跡を超えて生えてきます。

ただし、たくさん生えてくるかというと傷が全部隠れるほどは生えてきません。

もともとの毛根の数にもよると思いますが、この工夫のみで傷を目立たなくするということではなく、せっかくなのでやっておくべき手技という位置づけかと思います。

多くの場合、行われている方法かと思います。

眉毛をどう残すか

眉毛下切開法を行うと眉毛が下りてくるというお話をしましたが、特にそれは眉毛の外側で顕著にみられます。

その結果、眉毛の形が「ハの字」になりがちです。

そこで、おの変化を予測して皮膚切除のデザインを決めます。

単純にいうと傷跡となる眉毛の縫合線を外側にいくにつれてやや上側にデザインすることによって、外側が下りてきたときに形のよい眉毛となります。

治療を受けられる方の好みもありますが、ある程度の希望を元にデザインを行うことができます。

その結果、部分的に眉毛を一緒に切除することもあります。

その場合には、眉毛のない部分にはメイクが必要となります。

眉毛を切除したくない場合にはそれはそれで可能ですが、そのときに眉毛の形の変化も知っておくとよいと思います。

手術後に入る縦のシワについて

眉毛下切開法で切除する範囲のまぶたはたるみがなくなりますが、それと切除をしない範囲の部分との境目に縦線のしわが特に内側にできることがあります。

これは時間とともにほとんど気にならない程度になります。

しかし、手術を受けて間もないころは多少強調されていることもあります。

出た場合は、2週間程度でほぼ消失します。

眉毛下切開法ではなく眉毛上切開法を行うことがあります

眉毛の下でまぶたのたるんだ皮膚をとる眉毛下切開法に比べてもう一つ、眉毛上切開法という手術方法があります。

眉毛上切開法も眉毛下切開法と同じで上まぶたのたるみを解消する目的で行うことが多いのですが、眉毛下切開法に比べると手術の適応は少なくなります。

眉毛上切開法は眉毛の上の皮膚を適切な幅で切除することによって眉毛および上まぶたの皮膚をリフトアップする治療方法です。

特に、眉毛と目の距離が近い人に眉毛下切開法を行うとさらに眉毛と目の距離が近くなってしまうことがあります。

そのような場合には眉毛上切開法を行うことによって眉毛と目の距離を保ちつつまぶたのたるみを解消するということになります。

眉毛上切開法の欠点は眉毛の上に傷あとができてしまうことです。

眉毛の上の傷は眉毛では隠れないためどうしても目立ってしまいます。

また、経験的に眉毛上切開法を行うほうがバランスの良い人というのは眉毛下切開法に比べると少ないです。

 

眉毛下切開法の一般事項

眉毛下切開法の一般事項についてお伝えいたします。
(参考として当院の場合についてお伝えいたします。)
大体一般的に以下のような経過であると思います。
また後ほど述べます他の治療との併用を行った場合にはプラスアルファのダウンタイムとなることがあります。

術後の腫れ・内出血などのダウンタイムについて

手術後は一週間程度の腫れがあります。
まぶたの二重切開法などにくらべると腫れは少ない手術と言えます。
内出血はほとんど出ないこともあればまぶたの範囲を越えて出ることもあります。
内出血が強く出た場合には完全に色が引くまでに2~3週間かかることもあります。

術後の痛みについて

術後2日程度はジンジン痛い感じがありますが、それ以降は触らなければ通常あまり強い痛みはありません。

通院・抜糸

入院の必要はありません。
術後約1週間で抜糸を行います。
それ以降は通院の必要はありません。
手術の結果は3~6ヶ月で評価できますが、傷痕は1年くらいで評価できます。

術後のメイク・シャワー・洗髪

手術の翌日よりシャワー浴は可能ですが、浴槽への入浴は1週間程度待った方が無難です。
眉毛のメイクは抜糸後から可能となります。
眉毛以外のメイクは手術翌日より可能です。

眉毛下切開法と様々な治療との組み合わせについて

眉毛下切開法は様々な手技と組み合わせることによって、よりよい効果を得ることができます。
ここでは様々な治療方法との組み合わせの意義について述べていきます。

眉毛下切開法と眉毛固定の併用について

ご年齢がある程度上の方になってきますと顔を加齢性変化として瞼のタルミのみではなく額や、眉毛そのものもゆるんでしまいます。

具体的には眉毛の動きが大きくなります。

そのような方に眉毛下切開法を行うと眉毛がガツンと下がってしまうことがあります。

ご年齢にふさわしい若返りを越えると不自然な若返りとなることがありますので、その場合には眉毛が過度に下りてこないように瞼のたるみを取り除くと同時に眉毛を固定することがあります。

たるみを取る切開線からアプローチできる方法ですので、特別な負担はほとんどありません。

二重手術、眼瞼下垂症手術に眉毛下切開法を組み合わせることについて

施術前

眉毛下切開法 術後3か月

眼瞼下垂症手術や二重手術を行う場合に、たるみを取る方法として眉毛下切開法を併用することがあります。

同時に行うこともあれば、別の日に分けて行うこともあります。

眼瞼下垂症手術を単独で行った場合に眉毛がよく下りてくる現象があります。

とういよりもむしろ、眼瞼下垂症のせいで眉毛を無意識のうちに挙げていることが多く、眼瞼下垂症が解消されることにより眉毛が下がってくるのです。

眼瞼下垂症手術を行う切開線で同時に皮膚も皮膚を切除することが可能です。

ところが、眼瞼下垂症手術で同時に皮膚のたるみを切除するととても厚ぼったい瞼になってしまいます。

いかにも手術をしましたという目になってしまうことが多々あります。

ですので、眼瞼下垂症手術ではほとんどたるみを取らずに、まぶたの厚い皮膚を眉毛の下で取り除いてあげた方がより自然なまぶたになるのです。

眼瞼下垂症手術+眉毛下切開法という二つの手術を行うので大変そうに感じるかも知れませんがより自然なまぶたの若返りを目指した治療と言えます。

眉毛下切開法とROOF切除の併用について

施術前

眉下切開+ROOF切除 術後1年

まぶたのたるみや二重まぶたの治療を検討されている方の中で、厚ぼったいまぶたを何とかしたいと思われている方はとても多いです。

まぶたの厚みそのものを作っている要因はまぶたの皮膚、まぶたの筋肉(眼輪筋)、筋肉の下にある脂肪(ROOF)の厚みが主にあります。

そのうち、ROOFという脂肪の層を取り除くことができます。

眉毛下切開法単独の治療でも厚いまぶたの皮膚を切除するため瞼は薄く見えます。

眉毛分部(特に外側)を含めてさらにできるだけ薄くしたい場合には、同時にROOF切除を併用するとより一層の薄さを追求することができます。

ただし、単なる眉毛下切開法にくらべると腫れが強めに出る傾向があります。

まぶたの膨らみの脂肪(眼窩脂肪)の減量(分部切除)も同時に可能です

本当の意味でまぶたの厚みを減らすためには上述したROOF切除の併用が良いのですが、眼球を包んでいる眼窩脂肪がかなり多い方はそれだけでも瞼が突出して見えることがあります。

その場合には眼窩脂肪を減量することができます。

実際には眼窩脂肪の減量を行ってもまだ、まぶたの厚みが気になりそうな方にはROOF切除を併用することが多いと思います。

眉毛下切開法は眼輪筋を切除するか

眉毛下切開法はまぶたの皮膚を切除する手術です。

まぶたの皮膚の裏には眼輪筋という薄い筋肉が貼りついています。

この眼輪筋も切除するか、しないかは医師によって分かれます。

眼輪筋はまぶたをギュッと閉じるための筋肉ですが、眉毛下切開法で切除しても機能的な支障はありません。

皮膚だけを切除した場合には時間の経過とともにたるみがまた再発しやすいと考える医師もいれば、あまり関係ないという意見の医師もいます。

私自身は通常、眼輪筋も切除または処理をしています。

再発しにくいということだけではなく、皮膚と眼輪筋で引き上げる方向を変えるとまぶたが綺麗に見えることが多いからです。

こういった工夫は医師個人個人で違いますので、何が優れているとか優れていないとかということではないと思います。

眉毛下切開法と雛眉筋切除術(すうびきんせつじょじゅつ)の併用について

眉毛下切開法を行うときに雛眉筋(すうびきん)という眉毛を内側に寄せる筋肉を切除することができます。

眉毛を寄せる筋肉である雛眉筋を切除すると、眉間にシワが寄せにくくなります。

つまり眉間のシワを解消したい場合に雛眉筋切除術をおこないます。

通常、眉間のシワに対しての治療はボツリヌストキシン製剤(ボトックス®など)の注射を行いますが、これを永続的な効果にしたい場合に雛眉筋切除術をおこなうことは有用です。

まぶたのたるみとは直接関係のない治療ですが、同じ切開線からできますので同時に行いたい場合には併用できるということになります。

雛眉筋切除術(すうびきんせつじょじゅつ)の限界について

  • 雛眉筋の中をおでこの感覚神経が走っていますので、まれにおでこの感覚が落ちることがあります。
    通常、一時的で数か月の単位で回復しますが絶対に戻りますとは言い切れません。
  • 神経を避けながら筋肉を切除していきますので完全に全部取り除くことはできません。
    できるだけ取り除いてできるだけシワが出ないようにするというスタンスになります。
  • シワが完全にでなくなるとは限りません。
    また、シワが寄りにくくなってもまれに少し回復することがあります。

眉下切開法の当院のご料金(施術費用)について

価格は全て税別価格で表示しています。

  通常料金 モニター様
眉毛下切開法 35.2万円 27.5万円
眉毛下切開法
+ROOF切除
49.5万円 36.9万円
眉毛下切開法+雛眉筋(すうびきん)切除 49.5万円 44万円

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筆者紹介

著者 石川勝也

役職 プラストクリニック院長

資格 日本形成外科学会専門医
   日本美容外科学会専門医(JSAS)