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眼瞼下垂症の種類と原因

眼瞼下垂症はどうして起きるのだろうと思われている方は色々な立場の方がいます。

・最近、瞼が重たくなってきたのは眼瞼下垂症?
自分の子供の目の大きさの違いは眼瞼下垂症と言われた。
肩こりの原因が眼瞼下垂症からきていると言われて眼瞼下垂症とはなんだ?と思っている。

などです。

眼瞼下垂症の種類とその原因についてお伝えします。

眼瞼下垂症の種類を大きく分けると

眼瞼下垂症の種類を原因別に分けると大きく「生まれたときからあるもの(先天性)」と「生まれた後におきるもの(後天性)」に分けられます。

生まれた時からある場合

先天性眼瞼下垂症の種類
  • 単純先天眼瞼下垂
  • 眼瞼縮小症候群
  • Murcus Gunn現象
  • 動眼神経麻痺など

最近になって起きた場合

後天性眼瞼下垂症の種類
  • 腱膜性(老人性)眼瞼下垂
    (←ほとんどこれ、若くてもなる)
  • 動眼神経麻痺
  • 重症筋無力症
  • Horner症候群など珍しいもの

腱膜性眼瞼下垂症の原因

「私の瞼の症状は眼瞼下垂症だとしたらどのような原因でおこっているのだろう?」と思ったとします。その場合、おそらくは「腱膜性眼瞼下垂症」という状態であることがほとんどです。
なぜならば、その他が原因である場合にはここで示した症状以外の特徴的な症状も伴っていることが多いからです。
ただしごくまれに眼瞼下垂症から重症筋無力症という病気がみつかることもあります。

腱膜性眼瞼下垂症ってなに?

腱膜性眼瞼下垂症と聞くとなんだか難しそうな病気だなと思われるかもしれません。

シンプルに言うと「腱膜性眼瞼下垂症とはまぶたを開ける筋肉の端(腱膜)がゆるんで目を開ける力が伝わりにくい状態」です。

腱膜性眼瞼下垂症の原因
  • 加齢に伴う緩み(=老人性眼瞼下垂症)
  • コンタクトレンズの長期装着
  • まぶたのこすり過ぎ(アトピー性皮膚炎など)
  • 眼球の手術後に起こることもあります
    (白内障手術など)

筆者紹介

著者 石川勝也

役職 プラストクリニック院長

資格 日本形成外科学会専門医
   日本美容外科学会専門医(JSAS)