まぶたのブログ 形成外科医が書いたまぶたのお役立ちサイト
一美容形成外科医がまぶた(眼瞼下垂症、まぶたのたるみ、二重など)についての役立つ情報を書いております
目を大きくしたい方はたくさんいらっしゃいます。
最も多いのはまぶたの上を大きく見せるという意味で眼瞼下垂症手術を応用した挙筋前転法により黒目が広く出るように方法です。
その他に目頭側と目尻側も大きくしたいですというご要望も多いものです。
ここでは目の外側を大きくする目尻切開法についてお伝えします。
また、それを補う垂れ目形成については「垂れ目形成について」のページでお伝えします。
目の外側の白目を大きく見せたい場合に目尻の形成を行います。
目尻切開は上まぶたと下まぶたのつながる部分を広げるように手術をおこないます。
治療方法は皮膚切開のデザインの仕方や靭帯の処理の仕方などで様々な報告がありますが、手術者が最も効果を出しやすい方法で行うことが一般的です。
目尻:目尻切開・垂れ目形成
目の下:経結膜脱脂法・微細分離脂肪注入・涙袋ヒアルロン酸注入
目尻切開は手術直後の段階で出来るだけ大きく広げて5mm程度の広がりです。
ところが、広げた部分は傷同士がくっつきたがりやすく、結局3ヶ月後以降で評価をすると少し後戻りがあります。
全例とは言いませんが、いくらかの後戻りはかなりの頻度でおこります。
結局2~3mm程度に落ち着くことが多いように思います。
この後戻りをできるだけ抑える意味でも傷同士がくっつかないようにしてあげるとよいのです。
その方法として下眼瞼開大術(下眼瞼下制術、垂れ目形成)を同時に行うことがよくあります。
垂れ目にすることによって目尻の外側もくっつきにくい状況にするのです。
目尻切開は皮膚の縫合をしているため、約1週間後に抜糸が必要になります。
また、術直後からできるだけ上まぶた側のキズと下まぶた側のキズがくっつきにくくするように糸で引っ張っておくことがあります。
そうすると抜糸までの間、その糸を固定するテープが目の外側に貼られている状態で過ごすことがあります。
術後の痛みはそれほど強いものではないようです。
痛みどめを飲まれない方も普通にいます。
抜糸後から3ヶ月程度は目尻が少し赤い状態となります。
術後の後戻りの程度は3ヶ月はみないと評価できませんが、何かの工夫でそれを防ぐことは難しいのが現実です。
目尻切開法 22万円 税込み
垂れ目形成術は目尻切開の結果をより良くしたい場合、または垂れ目にしたい場合に行われることが多いです。
著者 石川勝也
役職 プラストクリニック院長
資格 日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会専門医(JSAS)