まぶたのブログ 形成外科医が書いたまぶたのお役立ちサイト
一美容形成外科医がまぶた(眼瞼下垂症、まぶたのたるみ、二重など)についての役立つ情報を書いております
皮膚を切開せずに片側のまぶたの開きの悪さを改善した方のご紹介をいたします。
術前は左右の上まぶたに眼瞼下垂症を認めますが、特に左目(向かって右目)の症状が強く出ている状態です。そのため左眉毛が大きく上に上がっています。
また、上を見た時にも左まぶたの開きが悪い状態が確認できます。
皮膚を切開せずにまぶたの裏から左上まぶたの腱膜を瞼板に固定しています。腱膜を瞼板に目で見て確認して固定していますので術後1年経っても特に後戻りもすることなく順調な経過です。
症状の強かった左が改善したため右の開きが弱冠悪くなっています(へリング効果)。上を見た時にもまぶたの開きが改善されていることが確認できます。
まぶたの皮膚には一切手を加えていないため目を閉じても全く傷痕はありません。
この方の症状の注意点として腱膜を留めることのみを行っているため場合によっては二重が消失してしまう可能性があったということです。
もしそのようなことがあって、二重が欲しい場合にはやはり埋没法など二重を作る必要があります。
著者 石川勝也
役職 プラストクリニック院長
資格 日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会専門医(JSAS)